〜nikoの恋と旅とフラメンコ〜

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許すこと

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先月、ずっと会っていなかった母に会いました。
会いに行く前、どう努力しても楽しかったことは思い出せず、嫌だったことばかりが浮かびました。橋の下から拾ってきた子、その言い回しは世間でも使われるでしょうが、子供の時は傷つきます。両親の悪いところばかり似ていいところが何もない。ブスだ。足が太い。みっともない。鈍臭い、etc.


親に可愛い可愛いと育てられるのと明らかに違いますね。常に自分に自信が持てない人間になります。だって、頑張っても何しても褒められないんですもん。何かすればまた怒られるのでは?とか、やらない方が恥ずかしくなかったって言われない?


まあ、もう大人になり、そのあたりは何とかしてますが、他にも色々あり、疎遠になりました。


病気の母を見舞うと、


私が行ったことに驚き、喜んでいました。


そして、


ごめんね、悪かったね
不義理をしたね
本当にごめんね


と何度も何度も謝られました。


そして、連れて行った子供達に、ママのこと宜しくお願いします、と頼んでいました。(頼まれた2人は意味も分からなかったでしょうが)


母には、1人ぼっちの私が分かったのかもしれません。あるいは、1人ぼっちだった自分と同じ思いをさせないよう最後に気遣ったのかもしれません。


何でもう少し早く会えなかったかな?
と思っても仕方ないですが、


私からもごめんねと伝えました。
連休明けたらまたというと無理かなと言うので、発表会後に行こうと決めましたが、発表会前日に息を引き取ってしまいました。


夜中に行くと、母は穏やかな顔をしていました。


シンギング・リンを奏でてお別れ。
最後に言葉を交わせてよかった。

 

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友達に、子供達に渡してもこれ何?と言われるよと。子供達はこんな電話知らない💦


Whitneyに伝えると(彼女の働くお店で買ったので)     iPhoneに変えなきゃねと(笑)


話せる時話さないと、いつその機会がなくなるかは誰にも分からない。

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長女のリサイタルと、その5日後の卒業式に行き、友達に囲まれている彼女を見てきました。


アメリカで、もちろん大変なこともあるだろうけど、日本にいる時よりいい感じでいる彼女を見ると、日本を離れたいというのはもちろんだけど、私から離れたかったのだろうなと。私が母から解放されたかったように。

 

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アメリカで彼女が変わったのではなく、子供の頃の本来の彼女でいられる場所を見つけたのかなと。幼稚園の頃の笑顔や元気な彼女を思い出しました。思春期の長い長い反抗期は、私の押さえつけた色々があったから、あんな態度が長かったのでしょう。4人兄弟の長女だから、寂しい思いもしたのでしょうね。
私は、手伝ってくれる母もおらず、逃げ込む実家もなく、1人で必死でしたから。余裕がなかった。って言っても許されないだろうし、分かってもらえないかもしれないけど、ごめんねと伝えたい。伝えられなくなる前に。


彼女は、下の弟に甘いって言うけれど、お気に入りだからって言うけれど、そういうのじゃない。
私自身が経験を重ねていくということ、年をとっていくということ、あなたに使ったエネルギーはもう持ち合わせていなかったということ、ただそれだけ。20年も経てば色々変わるんだよ。(歳をとる)

そう年とった〜

 

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私がもっと愛される人だったらまた違ったかも。
もっと、出来な〜いって投げだせたら違ったかも。


ただただ必死に子育てしてた。
と思っていたけれど、
子育てはしてなかったんだよね。


4人の子供達を生かすことに必死だった(笑)


20代の私がもう少し人生を学べていたらね〜
30代の私がもう少し誰かに愛されていたらね〜


もう仕方ない

 

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マッキーさんが、


自分を分かってくれるただ1人がいれば大丈夫って。そんな人を見つけてね。結婚は焦らないこと(笑)


ごめんなさい。
もうゆるしてね。

 

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niko